毛のサイクル:脱毛クリームの使い方

毛のサイクル

脱毛クリームでムダ毛を処理すると、きれいさっぱり、つるつる肌に仕上がります。
しかし、その効果は長続きせず、数日後にはまたチクチクと毛が生えてきてしまいます。
脱毛クリームでは毛根部分まで取り除くことができませんので、まだ毛が生きているのです。

では一体、これらの体毛は、どのようなサイクルで伸びたり抜けたりしているのでしょうか。
私たち人間の毛は、成長期、退行期、休止期という周期を繰り返しながら生え変わっているのです。
成長期では、毛根部分で細胞分裂が盛んに起こり、毎日毛が伸びていきます。
退行期に入ると細胞分裂は停止し、毛穴が収縮していきます。
休止期に入ると毛はやがて抜け落ちていき、毛穴の深さはおよそ3分の1になります。
そしてしばらく毛根がお休みしたあと、再び成長期に戻って毛が伸び始めます。

同じ人間でも、毛の生える場所によって成長期の長さが異なります。
例えば脇の毛は成長期が約2〜3ヶ月なので、伸ばしっぱなしにしてもその分しか毛は伸びませんが、髪の毛では成長期が約1〜3年ほどあるので、ずっと切らずにいると腰より下まで伸びてきます。

全身の毛は、常にこのサイクルを繰り返しているため、今見えている毛は、成長期のものもあれば退行期に入っているものもあり、また休止期で抜けかかっているものもあります。
毛が抜けたあとの休止期の毛根はしばらく皮膚の下でお休みしているので、表面に見えている毛よりも実際の毛根の数は多いことになります。

脱毛が一度で永遠にできないわけは、こんなサイクルにも理由があったのですね。